Codex CLIアプリイメージを利用する

Codex CLIを利用するにはChatGPTのサブスクリプション契約または、OpenAIのAPIクレジット購入のどちらかが必要です。
すでにChatGPTアカウントをお持ちでどちらかの契約が済んでいる方は「3-2.アカウント作成・契約」は不要です。

特徴 説明
コマンドラインインターフェース (CLI) 開発者が普段使用するターミナルやシェルから直接操作できます。
自律型エージェント 単純な指示だけでなく、複雑なタスクに対しても自身で計画を立て、実行し、必要に応じて修正しながら処理を進めます。
コードの生成と修正 自然言語での指示に基づいて、新しいコードを記述したり、既存のコードを改変できます。
テストとデバッグ 生成または修正したコードのテストを実行し、エラーやバグを発見した場合は、その原因を特定して修正を試みます。
MCPサーバのサポート モデルコンテキストプロトコル(MCP)サーバのサポートにより、外部ツールとの連携が可能になります。
活用例 内容
新規機能開発 自然言語で新しい機能の要件を伝えるだけで、Codex CLIが関連ファイルのコードを自動生成します。
バグ修正 エラーレポートやデバッグログを基に、問題のある箇所を特定し、適切な修正案を提案・適用して、バグを迅速に解決します。
リファクタリング 開発中のコードを分析し、潜在的な問題点や改善点を指摘することで、品質の高いコード開発が可能です。

利用可能プランについて

本イメージはメモリ4GB以上のプランで利用可能です。

シンVPSをご利用中の方

利用中のサーバーにCodex CLIをインストールしたい場合、「OS再インストール」をご参照の上、インストールを行ってください。

1.「追加申し込み」をクリック

シンアカウントへログインし、「追加申し込み」をクリックしてください。

追加申し込み

2.Codex CLIをインストール

「イメージタイプ」における「アプリケーション」タブより「Codex CLI」をクリックしてください。

Codex CLIをインストール

お申し込み・お支払いを完了することでサーバーへ自動でインストールされます。

アプリケーションが選択できない場合

Codex CLIイメージはメモリ2GB以下のプランではご利用いただけませんので、4GB以上をお申込みください。

Codex CLIの利用にあたって、特定のポートの開放は必須ではありません。使用する機能に応じて任意でポートを開放してください。

VPSパネルの「パケットフィルター設定」画面から「ONにする(推奨)」にチェックを入れ、該当のポートを許可するルールを追加してください。

任意ポート

用途 ポート番号 目的
SSH TCP 22 Tera TermなどのSSHクライアントを使ってサーバーに接続する場合。
ご利用の構成や機能に応じて必要なポートのみ開放してください。
使用していない機能に関連するポートは、セキュリティ上の観点から開放しないことを推奨します。
ChatGPTアカウントを使用した認証にはTCP 22のポート開放が必要になります。詳細は「4-1.ChatGPTアカウント認証によるセットアップ手順」をご参照ください。

パケットフィルターの設定は下記マニュアルからご確認ください。
パケットフィルターの設定について

  • ChatGPTにアクセスしてアカウントを作成し、サブスクリプション契約を実施してください。既にアカウントをお持ちであれば不要です。
  • OpenAIに登録済みのアカウントでログインし、APIクレジットを購入してください。既に購入がお済みであれば不要です。

本アプリイメージではrootでのCodex CLIの利用が前提になります。
追加ユーザーで利用する場合は、本手順に従ってCodex CLIの設定を行ってください。

1.ユーザー作成

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

adduser "ユーザー名"

※「"ユーザー名"」には利用するユーザー名を入力してください。

コマンド実行後、パスワード設定とユーザー情報設定を求められるので、任意のパスワードとユーザー情報を設定してください。

※ユーザー情報は「ENTER」キーを押すことでデフォルト設定が可能です。

パスワード入力が完了すると、最後に「以上で正しいですか?」と表示されるので「Y」を入力して、「Enter」キーを押してください。

passwd: パスワードは正しく更新されました
"ユーザー名" のユーザ情報を変更中
新しい値を入力してください。標準設定値を使うならリターンを押してください
 フルネーム []:
 部屋番号 []:
 職場電話番号 []:
 自宅電話番号 []:
 その他 []:
以上で正しいですか? [Y/n] Y

2.ユーザー切り替え

下記のコマンドを実行してください。「"ユーザー名"」には利用するユーザー名を指定してください。

su - "ユーザー名"

3.nvmインストール

下記のコマンドを実行してください。

curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.3/install.sh | bash

4.環境変数読み込み

下記のコマンドを実行してください。

source ~/.bashrc

5.Node.jsインストール

下記のコマンドを実行してください。

nvm install "lts/*"

6.LTS版切り替え

下記のコマンドを実行してください。

nvm use "lts/*"

7.デフォルト設定

下記のコマンドを実行してください。

nvm alias default "lts/*"

8.npm最新版インストール

下記のコマンドを実行してください。

npm install -g npm@latest

9.Codex CLIインストール

下記のコマンドを実行してください。

npm install -g @openai/codex@latest

10.Codex CLIインストール確認

下記のコマンドを実行してください。バージョン情報が表示されたら完了です。

codex --version

Codex CLIを利用するにはPlus、Pro、Team、Enterprise、Eduプランのサブスクリプション、もしくは、APIクレジットのどちらかが必要になります。
Codex CLIが利用可能なChatGPTサブスクリプションの最新の状況はChatGPTプランでcodexを使用するをご確認ください。

また、利用の際には、サーバ側でChatGPTアカウントまたはOpenAI APIキーによる認証が必要になります。

本手順では、ChatGPTアカウントを使用したCodex CLIのセットアップ手順について説明します。
なお、ChatGPTアカウント認証時のみポート転送の手順が必要となります。
認証完了後は「SSH」、または「コンソール」からご利用ください。

1.各SSHクライアントを利用したポート転送の手順

sshコマンドを利用してポート転送を行う場合は以下コマンドを実行してSSHでVPSに接続してください。

パスワード認証の場合
ssh -L 1455:localhost:1455 "ユーザー名"@"VPSホスト"
SSH Key認証の場合
ssh -L 1455:localhost:1455 "ユーザー名"@"VPSホスト" -i "SSH Keyファイル"

※申し込み・OS再インストール時にSSH_Keyを指定すると、仕様上パスワード認証が無効になります。

TeraTermを利用してポート転送を行う場合は以下手順を実行してください

  • VPSにSSH接続後、メニューの「設定」から「SSH転送」を選択してください。
  • 「追加」を選択し「SSHポート転送」設定画面で以下のように設定して「OK」を選択してください。

    「SSHポート転送」を設定

    • ローカルのポート(選択): 1455
    • リモート側ホスト: localhost
    • ポート: 1455
  • ポート転送に設定が追加されたことを確認して「OK」を選択してください。

RLoginを利用してポート転送を行う場合は以下手順を実行してください

  • 「Server Select」画面で新規登録済みのVPSエントリーを選択して「編集」を選択してください。
  • 「サーバ−」-「プロトコル」から「ポートフォワード」を選択してください。

    「サーバ−」-「プロトコル」から「ポートフォワード」を選択

  • 「新規」を選択して「SSH2ポートフォワード」設定画面で以下のように設定して「OK」を選択してください。

    「SSH2ポートフォワード」設定画面

    Listened
    • Localを選択
    • Host Name: localhost
    • Port: 1455
    Connect
    • Host Name: localhost
    • Port: 1455
  • ポート転送に設定が追加されたことを確認して「OK」を選択してください。
  • 「Server Select」画面からVPSにSSH接続してください。

ポート転送の設定が完了したら後続の操作を実施してください。

2.コマンドを実行

VPSログイン後、下記のコマンドを実行してください。

codex
3.認証先の選択

以下画面が表示されるので「1.Sign in with ChatGPT」 を選択して「Enter」を押して下さい。

「1.Sign in with ChatGPT」 を選択

4.URL先にアクセス

表示されたURLをコピーして、接続元端末のブラウザにペーストしてURLにアクセスしてください。

URL先にアクセス

5.アカウント認証

ChatGPTのアカウントまたはChatGPTに紐づけられたいずれかのアカウントを選択して「続行」をクリックします。

アカウント認証

6.Codex CLIにサインイン

「ChatGPTを使用してCodex CLIにサインイン」画面が表示されるので「続行」をクリックします。

Codex CLIにサインイン

7.認証結果の確認

「Signed in to Codex」と表示されれば認証は完了です。
「localhostで接続が拒否されました」が表示される場合はポート転送が正しく設定されていない可能性があります。ポート転送の設定を見直してください。

認証結果の確認

8.ターミナル側での作業

認証が完了するとSSHターミナル画面が下記に遷移します。そのまま「Enter」を押してください。

ターミナル側での作業

9.ユーザ承認の設定

下記画面に遷移するので、いずれかを選択して「Enter」を押してください。

ユーザ承認の設定

選択肢 説明
1. Allow Codex to work in this folder without asking for approval Codex CLIがコマンド実行時にユーザに承認を求めない
2. Require approval of edits and commands Codex CLIがコマンド実行時にユーザに承認を求める(デフォルト)
10.認証完了

下記画面に遷移します。以上でアカウント認証は完了になります。
「Ctrl + C」を2回押すとCodex CLIのプロンプトを抜けて、元のプロンプトに戻ります。

認証完了

本手順では、OpenAI APIキーを使用したCodex CLIのセットアップ手順について説明します。
事前にOpenAIのAPIキーをご準備ください。

1.APIキーの登録

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログインしてください。

以下コマンドを実行してください。

export OPENAI_API_KEY="YOUR_Codex CLI_API_KEY"

※「"YOUR_Codex CLI_API_KEY"」の部分は事前にコピーしたAPIキーを入力してください。

以下コマンドを実行することで、ログアウト後もAPIキーを保持できます。

echo 'export OPENAI_API_KEY="YOUR_Codex CLI_API_KEY"' >> ~/.bashrc
source ~/.bashrc
2.コマンドを実行

以下コマンドを実行してください。

codex
3.認証先の選択

以下画面が表示されるので「2.Continue using API key」 を選択して「Enter」を押して下さい。

「2.Continue using API key」 を選択

4.ユーザ承認の設定

画面左上に「Using OPENAI_API_KEY」が表示されていることを確認します。
選択画面では、いずれかを選択して「Enter」を押してください。

ユーザ承認の設定

選択肢 説明
1. Allow Codex to work in this folder without asking for approval Codex CLIがコマンド実行時に承認を求めない
2. Require approval of edits and commands Codex CLIがコマンド実行時に承認を求める(デフォルト)
5.認証完了

下記画面に遷移します。以上でAPIを使用した接続は完了になります。
「Ctrl + C」を2回押すとCodex CLIのプロンプトを抜けて、元のプロンプトに戻ります。

認証完了

簡単な利用例として下記をご紹介します。

  • ファイルを複数作成する
  • プログラムを作成する
Codex CLIを利用する際はプロジェクトごとにディレクトリを作成し、そのディレクトリに移動してからcodexコマンドを実行することを推奨します。

ここでは利用例として、ファイルを複数作成する指示を日本語で与えた時の動作について解説します。

1.コマンドを実行

codexコマンドを実行すると下記の画面が表示されます。

codexコマンドを実行した画面

2.命令を入力

命令を入力し、「Enter」を押します。
本マニュアルでは日本語で命令を入力しています。

※英語でも日本語でも動作します。

命令を入力した画面

3.処理内容の確認

処理内容と「Apply changes?」プロンプトが表示されるので問題ないことを確認し「Yes」を選択します。

処理内容と確認の画面

4.元のプロンプトに戻る

「Ctrl + C」を2回押します。Codex CLIのプロンプトを抜け元のプロンプトに戻ります。

「Ctrl + C」を2回押して元のプロンプトに戻る

5.実行結果の確認

カレントディレクトリにファイルが作成されます。

実行結果の確認

ここでは利用例として、プログラムを作成する指示を日本語で与えた時の動作について解説します。

1.コマンドを実行

codexコマンドを実行すると下記の画面が表示されます。

codexコマンドを実行した画面

2.命令を入力

命令を入力し、「Enter」を押します。
本マニュアルでは日本語で命令を入力しています。

※英語でも日本語でも動作します。

命令を入力した画面

3.処理内容の確認

処理内容と「Apply changes?」プロンプトが表示されるので問題ないことを確認し「Yes」を選択します。

処理内容と確認の画面

4.元のプロンプトに戻る

処理が完了すると成果物、使い方、使用、補足/確認の画面が表示されます。
「Ctrl + C」を2回押します。Codex CLIのプロンプトを抜け、元のプロンプトに戻ります。

成果物、使い方、使用、補足/確認の画面

5.実行結果の確認

ソースコードとバイナリが確認できます。
バイナリを実行すると、目的通りのプログラムが実行されます。

実行結果の確認画面

1.コマンド実行

VPSに「SSH」、または「コンソール」からログイン後、下記のコマンドを実行してください。

npm install -g @openai/codex@latest

2.アップデート確認

下記のコマンドを実行してください。アップデート後のバージョン情報が表示されたら完了です。

codex --version
codex-cli 0.28.0